2011年11月9日水曜日

12/11に哲学カフェを開催します!

12/11に哲学カフェを開催します。
たくさんの方のご参加をお待ちしております。

・日時:12/11(日)15:00-17:00

・テーマ:「迷う」とはどういうことか?

・料金
ドリンク代のみ(併設されたカフェで、オーダーをお願いいたします。)

・会場
場所:小金井アートスポット シャト-2F
(JR 中央線武蔵小金井駅南口から徒歩5分)
地図は「アクセス」のページをご覧ください。

参加申し込みは以下のフォームからどうぞ。
お名前を書いたら、「送信」ボタンをクリックしてください。
(大体の人数を把握することが目的ですので、本名でなくてもかまいません)


お問い合わせ:koganei.philosophycafe@gmail.com

2011年11月5日土曜日

11/5 哲学カフェ 記録

今回の哲学カフェの記録を載せておきます。
ツイッターでの配信に、コメントや補足を加えてあります。
今回はツイッター上でも意見がありました。

posted at 10:12:23
本日のテーマは、参加者のご意見を伺いつつ、決定します。
(今回は、「ごきげんよう」形式と名付け、「喜怒哀楽」の書かれた紙の上でルーレットを行なった)
参加者の一人にやってもらい、「喜」がでる。
posted at 14:45:58
最近喜ばしかったことからいきましょう。
(参加者の提案で、よんで欲しい名前があればいうことにした)
posted at 15:14:51
P(ポッキーさん):ある人の評価について話していたら、相手も同じことを考えていた。同じ人について同じような分析をしていた。
posted at 15:15:20
S:思いもかけない収入で、すごく落ち込んでいた自分が生き返った。お金じゃないと思っていたのに、意外だった。
posted at 15:19:02
B(ビールさん):あぶくぜにの使い方。苦労して稼いだ金なら計画的に使うのに。
posted at 15:20:27
P:自分で学費を払っている人と払っていない人で大学生活の過ごし方が違う。
posted at 15:20:54
A:銀行強盗のお金の使い方は競馬など、刹那的な気がする。
posted at 15:21:40
進行役:Sさんへ。もらったのがお金ではなく、別のものだったらどうか。例えばお菓子。

C:もらったのがお菓子じゃダメだった。やっぱお金だね。
posted at 15:22:34
A:お金じゃないよっていう言葉は逆説的。むしろ、お金だから、そういうことが言われる。
posted at 15:23:06
A:お金を積む。「積む」ということができるお金は特別。
posted at 15:24:05
P:ハーゲンダッツが3つ積んであったら、200円×3よりそちらをとるかも。
posted at 15:24:32:
S:世代的に精神的な豊かさを重視する教育を受けてきたように思う。
posted at 15:25:07
B:女の子には「イケメンだけど貧乏、不細工だけどお金持ち、どっちがいい?」となる。
posted at 15:26:07
B:女の人の方がお金にシビア。現実的か。男になら、「かわいくて性格が悪い、ぶすで性格がいい、どちらがいい?」となる。
posted at 15:27:03
S:女性は上書き保存。男性は名前を付けて保存。恋愛関係を男性は覚えている。
posted at 15:27:32
A:「勝ち組」という言葉からも、お金が尺度とされていることがわかる。
posted at 15:28:23
進行役:今日は、「お金」をテーマとしましょう。
posted at 15:28:57
進行役:お金で買えないもの。お金より大事なものがあるか。
posted at 15:29:14
進行役:精神的豊かさはお金と等価か。優劣がないか。
posted at 15:30:44
A:そもそも比較するものか。比較する場面はあるかもしれない。でも違う次元かもしれない。
posted at 15:31:30
C:お金の方が存在感がある。精神的豊かさは実感が弱い。
posted at 15:32:30
?:お金のやり取り自体が目的なんじゃないか。
posted at 15:33:55
C:ドストエフスキーに、お金と私、どちらをとるかという場面がよく出てくる。財産家に養ってもらうために結婚する。
posted at 15:35:15
P:お金は基本的に道具的価値しかない。交換のために形をもったもの。ところが、精神的な価値をもったものとしてお金をみてしまう。
posted at 15:36:44
P:お金自体には自然界で生きていくための価値がない。だからお金を燃やす場面が出てくるのでは。
posted at 15:37:22
A:お金を燃やすってタブーの行為という印象。
posted at 15:37:55
C:お金持ちが成功して勝ったという話ってない。
posted at 15:38:50
B:お金持ちが嫌いな人は多いか。お金持ちというフィルターをかけて近づいてしまう。
posted at 15:39:48
S:「お金持ちだ」ということに限らず、人と付き合うときは何かのフィルターをかけているのではないか。
ギャラリーフェイクという漫画で、貧乏人を憎むのは貧乏を経験した人だ、お金持ちは貧乏人を恨んだりしないというセリフがあった。
posted at 15:40:54
Bお金と言葉の類似点。お金が無機的な道具か。同じ300万円の価値なら、なぜロレックスを買うのか。
posted at 15:42:12
B:二重構造。お金も言葉も同じところに集まっていく。他の言語とやりとりできることがひとつの価値。
posted at 15:44:49
S:ほかのコミュニティとつながれる方が重視されるところが、似ている。ほかの人と関われることが似ている。
posted at 15:45:41
S:人生の価値は関わりじゃないかと思っている。そういう意味では、お金も言葉のやりとりも変わらない。
posted at 15:46:21
進行役:お金にも道具じゃないところがあるか。それを持つこと自体に精神的な価値があるか。
posted at 15:47:38
C:お金をもつことで優越感をもつ。
posted at 15:48:38
C:優越感を持つ人に軽蔑感をもっている。お金に貪欲、生理的に嫌な気がする。
posted at 15:50:19
P:お金を集めることに現世の役割をまっとうしている。プロテスタンティズムの精神を全うしている。一見お金に執着しているようにみえても、そうじゃないかもしれない。
posted at 15:52:16
S:ノブレスオブリージュ。お金持ちにはそうした役割を担うべきという考えもある。
posted at 15:54:24
A;欧米と日本ではお金持ちの程度が違うかもしれない。
posted at 15:55:35
S:お金は目的がないと執着してはいけないか。使う理由がなくても、貯める人はいる。
posted at 15:56:54
B:お金自体が権力のひとつの形態。子供を学校に行かせるのでもそう。国連などが、暴力ではなく経済的制裁に移っているのも、権力の表れが変遷しているのではないか。
posted at 15:58:00
S:嫌悪する人も大好きな人もお金に縛られている気がする。でも同じくらい精神的価値にも縛られている気がする。
posted at 15:59:34
S:ほんとは自由でいたい。自分の価値観からも自由でいたい。自分のやりたいように生きる人生はつまらない。
posted at 16:00:42
B:Sさんは、お金に無頓着。
S:貯蓄ゼロ。
posted at 16:01:31
S:保険、留学、将来への自分の投資も違和感を覚える。
B:指定校推薦もそう。なんというか、実存主義的な考え方とは違うのでは。
posted at 16:02:43
A:「将来の投資」といったときの投資もお金にまつわる言葉。
posted at 16:04:37
進行役:お金を貯めることで何を考えているのか。積極的な面はあるか。
posted at 16:05:21
A:いずれは役に立つかもしれないものへの「投資」。後ろめたさがある。
posted at 16:06:22
B:貯蓄と投資は分けるべきか。
posted at 16:06:59
C:投資の勉強会はいっぱいある。悪いイメージなんてないんじゃないか。
P:お金にただ執着するのも卑しいから、お金との付き合い方を考えているではないか。フィナンシャルプランナー。
(一旦ブレイク)
posted at 16:08:30
進行役:ツイッター上で、「精神的な価値とはそもそも何?」という問いがあった。
お金と精神的価値との関係について考えてみてはいかがでしょう。
posted at 16:16:09
進行役:精神的価値か物質的価値かで分けてみましょうか。
(ホワイトボードに2つを区切る)
posted at 16:19:04
進行役:ロレックスの腕時計はどうか。
A:ブランド品としての価値もあるが、防水機能とか、機能としては日本の時計と変わらないのに。これは精神的価値。
posted at 16:20:09
P:バーバリーの服と、ノーブランドの服。デザインが精神的。
A:しかし、デザインは機能から出てくるものもある。そうすると物質的な面もある。
posted at 16:21:25
P:現在流通している現金。と、記念硬貨、ギザ十、古銭。
posted at 16:22:45
S:単なるビール一リットルと、誰かと飲むビール、後者は精神的価値。
posted at 16:23:44
(物質的価値であがったもの)石油。デザインの気に入ってない制服。ビニール傘。コンビニのレジ袋、。いらなくなったらポイされるもの。100円均一の商品。
posted at 16:25:29
A:文芸作品はもっぱら精神的価値。
posted at 16:27:00
(精神的価値)大切な人から言われる「どうしたの?」という一言。親友。恋人。愚痴を聞いてもらう時間。
posted at 16:28:02
言葉。長電話。カラオケ。清潔感。
posted at 16:28:55
P:物質的価値は道具的価値と置き換えられるのではないか。
posted at 16:29:23
S:文芸作品は売れることで書き手のお腹を膨らますことがある。
posted at 16:30:19
A:物質的価値の項は、道具的価値に単純に置き換えられるものか。精神的な価値があることも道具としては使えるのではないか。
posted at 16:31:46
B:なくても生きていけるものとないと生きていけないものに分けられる。
P:でも「生きる」ことをどう定義するか。
A:心臓だけ動かすなら物質的。
S:豊かになって自殺率が高まることもある。
posted at 16:33:03
進行役:精神的価値の側は、付加価値でどうか。もともとは機能から生じたものに、付加価値がつく。
posted at 16:34:32
A:付加価値だけが常に付いてくるものなのか。
C:服を着る必要はあるか。哲学は付加価値か、それ自体が本体か。
posted at 16:36:03
D:価値自体が相対的で分けようがない。分け方に限界があるのでは。例えば、古いお金は、昔の価値といまの価値は違う。
posted at 16:37:16
B:物質的価値、精神的価値をどう考え、どう分けているかが分かれば、お金を考える議論につながるというところが出発点になっている。
posted at 16:38:17
B:何かの目標のためにお金を稼ぐことはどちらか。お金のために働いているか、仕事が好きで働いているひとがいる。社会貢献して、お金を得ている方を評価するが、そのお金は精神的価値をもつか。
posted at 16:42:49
進行役:宝くじで当てたお金や、いわゆる「あぶくぜに」はどうか。
S:泡銭や、うっかり、気の緩みで出ていってしまうお金。泡銭における心理的作用と、精神的価値は違う。
posted at 16:44:35
C:どういう手段で得ようが同じお金。
A:宝くじのような稼ぎ方と地道な稼ぎ方のあいだのグラデーションもある。
posted at 16:45:53
S:先物取引だけは理解できない。必要ではないのではないか。
P:資本主義というシステムが生み出してしまったもの。
B:人間は本来、経済原則から逃れられないのでは。
S:でもそれを自明の理とするのは思考停止ではないか。
posted at 16:46:47
C:人間がつくった構造、人間の思考から生まれたものは変えられるのではないか。
B:でも、経済構造は人間がつくったのか。自然とできたものではないか。
posted at 16:48:36
A:引力のようなもの?。かどうか。
S:利益を追い求める人間像から、感情や気分に流される人も考えに入れるべきではないか。
posted at 16:50:54
C:経済はこうあるべきだということを考えることができるのではないか。
posted at 16:52:33
C:ほんとは5時間くらい話して、結論のようなものを出したい。
posted at 16:54:26
P:(ここから本日の所感)お金そのものについてもっと話したいと思った。ある地域や個人レベルでお金がどのように考えられているのか。資本主義というシステムの中の貨幣だけでなく、お金そのものについて考えたい。
posted at 16:56:28
B:善悪について、論文を読んだ。あと、ニーチェの「道徳の系譜」を読んだ。
ふつう、より多くの人のことを考えることが善とされる。善は社会的なものではないか。
S:社会とたくさんの接点をもちたいということが、お金をもちたいということとつながっていると思う。
posted at 16:58:43
P:そう考えると、人間も交換できるものになってしまうのではないか。それでいいのか。
B: 「人間関係調達市場」も話題になってる評論がある。
posted at 17:00:09
B:需要と供給で人間関係は説明できるのではないか。友達が多いほうが、価値がある。

(以上)